メディカルドクターとして働く時と医療機関で働く時の主な違いまとめ

メディカルドクターとして働く場合の医療機関で働く時との違い

製薬会社のMDは会社員。医療機関で医師として働くケースとは大きく違ってきます。医療機関で医師として仕事をする時は、医師の指示に従って医療スタッフが動きますが、製薬会社ではそうもいきません。「私は医者ですよ」と言っても、人望やスキル、実績がなければ誰もフォローしてくれません。ここでは企業内で社員として働く医師と医療機関で働く医師との違いをチェックしてみましょう。

「一社員」の立場として働くため対人スキルなどが重要に

医療機関での医師は一目置かれる存在です。医師の指示なくして看護師も薬剤師も検査技師も勝手に動く事は出来ません。医療スタッフの頂点に立ち、采配を振るうのが医師の役割です。特に小さなクリニックでは医師の力は絶対。医療機関で長く仕事をした先生ほど医師としてのプライドが高く、サラリーマンとして生きる事は難しくなります。

製薬会社で働くMDは医師と言う肩書はあっても、それを普段から振りかざすわけにはいきません。また一般企業でスーツ姿で働く医師を見て「あの人は医者だ」と認識する事は不可能です。医者だからと言って同僚や上司、取引先担当者、関係省庁の担当者が特別扱いしてくれる事はありません。製薬会社のような一般企業で働く以上、医師である前にまず「会社員」と言う位置づけなのです。

MDとして働ける医師は自分を特別な存在とは考えず、しっかりしたビジネスマナーを弁え、部下や同僚、上司、取引先担当者などとスムーズに情報交換し、プロジェクト達成に必要な業務を円滑に進める能力をもっています。対人スキル、コミュニケーション能力の高い医師でなければ、MDとして活躍する事は難しいと思っておいてください。

完全週休2日制、当直・オンコールはなくなる

医療機関と一般企業の大きな違いは勤務体制になります。分かりやすくまとめてみましょう。

・医療機関…当直やオンコールがあり、救急患者の受け入れを行う病院では緊急時に対応しなければならない。入院患者を担当する医師は土日や祝日に仕事が入る
・一般企業…当直やオンコール、緊急時の対応は無し。完全週休二日制で祝日も基本的にお休み

製薬会社と医療機関とでは勤務体制に大きな違いがあります。製薬会社では会社員として勤務するため、当直やオンコール、緊急時の対応などは一切ありません。製薬会社では完全週休二日制を採用しており、祝日や年末年始、ゴールデンウイークなどもまとまった公休日があります。

土日や祝日がお休みでGWの大型連休などがあると、家族と一緒に旅行に出掛けたり、買い物やちょっとしたレジャーに行く事も出来ます。家族との時間を大事にしたい医師にとって、MDは魅力的な職業と言えるでしょう。

デスクワーク中心、人に指示を出すだけの立場ではなくなる

医療機関での臨床医は、デスクワークはもちろん患者の診察や検査、治療(手術等)などで病院内を駆け回る事も珍しくありません。忙しい医師は外来での診察から入院施設での入院患者の管理、さらに往診と息つく暇もありません。ただ「病院内を駆け回って忙しく仕事をするのが好き」な医師にとって、デスクワークメインの仕事は耐えられないでしょう。

MDは医療機関での診察や手術などの業務は行わず、新薬開発のための書類作成やチェック、臨床試験の立案・実施、関係する文献(学術論文)の確認、他部署の担当者(MRなど)との情報交換などがメインになります。PCを一日中叩いて関係省庁に提出する書類作成で終わる日もあります。

デスクワーク中心の生活でストレスが溜まる医師にとって、MDはあまり魅力的な職業ではないかもしれません。転職を決意する前に、デスクワーク中心の仕事でも十分こなしていけるかどうかよく考えてみると良いです。