【医師の転職】メディカルドクターに求められる英語力は?

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医師がメディカルドクターに転職するなら英語力は必須

MDが活躍する製薬会社は大きく分けて外資と国内社の2つに分かれます。本社がアメリカやスイス、フランス、イギリスなど海外にある場合は外資、国内に本社がある場合は国内社や内資系・非外資系などとも呼ばれます。

外資系の製薬会社で売上高世界一はスイスのロシュで、次がアメリカのファイザー、そしてスイスのノバルティスとなります。ロシュの売り上げは年間6兆761億円ですから想像も出来ません。

国内最大手の武田薬品工業でも、年間売り上げは1兆7705億円。世界規模の製薬会社となると売り上げの規模が違います。より大きな仕事やプロジェクトに関わりたいのであれば、外資系製薬会社の日本法人や日本支社に勤務する方法もあります。

よりグローバルに、よりダイナミックに新薬の臨床開発やリスクマネージメント、品質管理に関わりたいなら外資が一番ですが、そうなると問題になるのが語学力です。世界的に有名な製薬会社はアメリカやスイスに集中していますので、英語力は必須。英語が話せなければ本社や世界各地にある支社のスタッフと意見交換をしたり情報共有は出来ません。

もちろん今は製薬会社もグローバル化していますので「国内企業だから」と言って英語が話せないようなMDでは採用されにくいのも実状です。本気でMDを目指すなら、臨床経験はもちろん英語力にも磨きを掛けなければならないのです。

TOEIC730点程度は必須

外資系企業で働きたいなら、TOEIC700点は最低必要であると言われています。スコア730をクリア出来るレベルであれば、外国に駐在員として駐在出来る・英語でプレゼンテーションや商談が出来る・日常生活には支障ないレベルとなります。英語教員の目標レベルでもあるので、かなり目標は高いと言えそうです。

ただし、TOEICスコアは800点・900点と高いのに、英文が書けない、電話で英語が話せないと言う方もいます。TOEIC試験に慣れた方は英語力がなくてもハイスコアが取れるケースも結構あります。TOEICスコアはもちろん大事なのですが、もっと大事なのは実務で使える英語力です。TOEICはあくまでも目安。真に英語力のある方は、試験の方法に慣れるとメキメキとスコアを上げていきます。

TOEICでは730点をクリアしたのに、メールが打てない/外国人スタッフと会話が出来ないでは困りますので、試験対策と同時に英会話や英文メール作成の勉強もしておくと良いようです。

英語力で仕事内容や年収が大きく変わる

製薬会社にMDとして転職する場合、英語が話せるかどうかで仕事内容や年収が大きく変わっていきます。特に外資系製薬会社にとって、英語が話せる上に臨床経験豊富な医師は必須。プロジェクトリーダーとして部署をまとめるのはもちろん、本社・支社のスタッフとも積極的に情報を交換し(進捗状況などを報告し)プロジェクトを成功に導くための重要な役割を果たします。

ところが臨床経験は豊富でも英語が話せないとなると、海外本社や支社とのやり取りが出来ず、国内向けの品質管理や営業促進など限られた仕事しか出来なくなります。海外の文献を探そうにも英語が読めなければ仕事が進みません。こうなると出世しにくくなりますし収入にも響きます。

MDとして本格的に仕事がしたいのであれば、最低限の英語力は必須でしょう。仕事の幅を広げるためにも英語の勉強をしておいて絶対に損はありません。

学生のときから英語の論文や学会に参加してきた医師なら問題ない

英語など語学の勉強は若い頃から始めるほど有利です。特に発音は15歳前後を過ぎるとネイティブ並の発音は出来なくなると言われていますし、子供の頃から勉強を始めると英語などはすんなりマスター出来るものです。そのため学生の頃から英語の論文に親しみ、英語でのスピーチを行う学会に参加して来た医師の場合、基本的な英語力があると考えて良いです。

一番困るのはアルファベットを見ただけで気分が悪くなる「アルファベット恐怖症」の医師でしょう。英文に苦手意識があるとそれを克服するだけで長い時間が掛かります。学生の頃から英文で海外の友達とメールを送りあったり、英語のポピュラーソングを口ずさむなど英語に苦手意識のない医師は割合すんなり英語がマスター出来るものです。