【メディカルドクターとして働く】臨床の現場を離れるリスクについて

目次

メディカルドクターとして働くときに気になる、臨床の現場を離れるリスク

MDとして製薬会社の社員になってしまうと、医師でありながら臨床の現場から離れるリスクが生じます。医師は大変専門性の高い職業なので、一度臨床の現場から離れてしまうとその専門性が維持出来なくなるのは医師本人にとって、また製薬会社にとってもマイナス。そこで多くの製薬会社では、MDの「兼業」を認めているのです。

実は臨床現場に残り兼業することもできる

製薬会社のMDとして採用されたとしても、実は臨床の現場に残り医師の仕事と新薬開発に関わる仕事を両立させている医師が多数います。なぜなら、製薬会社側がMDに医師との兼業を認めているから。

医師は専門性が高く、さらに医学の進歩は日進月歩。たった1年医療現場を離れただけでも最新の医療機器が導入されたり新しい治療法が広まっていたりと、まるで「浦島太郎状態」になるのが医療の世界です。

医療現場を離れてしまうと医療業界の流れについていけなくなり、医師としての専門性を失う事は医師本人にとって、また製薬会社にとっても大きな損失となります。そこで多くの製薬会社では入職時の条件として医師の兼業を認めているのが現状です。

実態としては、

  • 週に5日勤務のうち1日を医療機関での診察や診療に充てる
  • 週5日製薬会社に勤務し土曜日だけ医療機関で臨床医として患者の治療や診療に当たる
  • 不定期で健診のバイトをする

などの頻度になります。

医師の仕事は週に1日程度で、週の半分を医療機関での勤務に充てるような事はありません。MDの本業はあくまでも「製薬会社の社員」ですから、臨床医の仕事は専門性維持のため。本末転倒にならないように会社側もしっかり調整しています。

実際に週1日は臨床治療に専念するメディカルドクターも多い

MDの兼業を認めている製薬会社に入社した場合、やはり医師側もそれまで培ってきた臨床医としての経験を手放したくない、専門性を維持したいと言う理由から週1日程度の頻度で患者の診察・治療などに当たるケースが多いです。実際にMDとして製薬会社に勤務しながらも、週1日外来で臨床医として勤務している先生もいます。

この場合、医療機関での仕事は定期非常勤の扱いになります。現在、多くの医療機関で医師不足が叫ばれていますので、定期非常勤の仕事を見つける事自体はそう難しくないでしょう。

行きたい企業が兼業を認めている製薬会社かどうか調べてみよう

もしMDになっても臨床医として働き続けたい(兼業したい)のであれば、入職を希望される製薬会社が兼業を認めているのかどうかを確認しましょう。ただ忙しい医師が製薬会社に細かい条件を聞くのは大変なので、医師専門の転職支援サービスに登録し、コンサルタントを通して確認してもらうのが一番無難です。

コンサルタントは医師転職のプロ。多くの医師をMDとして採用している製薬会社であれば、その内情などもしっかり把握しています。「どの製薬会社でも良いから、医師とMDを兼業出来る会社を教えて欲しい」と言う要望でも大丈夫です。要望があれば正直に伝えてください。コンサルタントは出来るだけ先生の希望に合った求人や製薬会社を探し、提案させて頂きます。

兼業を認める製薬会社にMDとして採用された際は、兼業先の医療機関探しも専任のコンサルタントに一任出来ます。「こんな事は頼みづらい」「きっと無理では?」とは思わず、一度コンサルタントにご相談ください。